2021.10.30(土)アゲもサゲも
休日なのでいつもより2時間くらい長く寝る。本当はあと2時間くらい布団の中にいたいけど、体育祭に参加することにしたのでボチボチ朝の支度をし始める。カーテンを開けるとまさに雲ひとつない空が見えて、アゲ。
体育祭は学生主体なので手伝いもなく、頑張れがんばれと遠くで応援するつもりである。が、チーム分けなるものがあり、そこにはしっかりと僕の名前も記載されていた。あぁ、運動神経を母親の子宮にうっかり忘れてきたものからすると、凄く辛い。というか、サゲ。
学生が楽しめたらいいし、誰も外部講師の動きなんて意識してないのはわかっているけれど。それでも、動きたくない。走るくらいなら出来るから、体育祭の時間ずっとコート外周をジョギングするので許して下さい。という気分になる。何より、若者の有り余るパゥワァに付き合い切れるほどの体力がない。サゲ。
なんてことを昨日から友人に話していたら「学生はそんなおじさんの自意識なんか気にしてないから考えるだけ気持ち悪いよ」「アゲとサゲだけ言ってたら終わる」というアドバイスをもらった。的確過ぎて早速朝から無駄打ちしてる。アゲ。
結局きちんと開会式から参加して、ラジオ体操も真面目に振る舞った。いざ第一種目のバレーボールが始まると、どの学生もいつもとはまた違う顔してキャピキャピしている。斜に構えて達観してる自分を装っていたので、こういうイベントごとには積極的に参加してこなかった。遠足も隠れてタクシーに乗ってたし、体育祭に関しては参加した記憶がない。でも、純粋に楽しめていたら得ていたものがあったんじゃないかという気持ちは、あの頃からずっとずっとどこかにあった。だから、この歳になっていまさらこぼれ落としてきたルートへの羨望が顔を出す。エモーショナル。
第一種目が終わったくらいで、行事も気軽な集まりも制限されているこんなご時世、今日は大いに楽しんでと!という気持ちを残して早々に家路に着く。あっ、明日の選挙は絶対に行ってください!と伝え忘れた。アゲサゲ。
帰宅して、掃除やらシーツ交換やら花の入れ替えやらをする。モコモコシーツに交換したから、この時期のモコモコでぬくぬくなシーツの温もりは最強過ぎて今晩が待ち遠しくなる。一通りやらなければいけない事を終わらせて、読み進めたかった朝井リョウの『どうしても生きている』を読み始める。昨夜、朝井リョウの『正欲』を読んだ友達からめちゃくちゃオモローだったという感想が届いた。だいたい同じ箇所に心を鷲掴みされながらも、抱いた思いは微妙に違ってそのやりとりがとても楽しかった。彼は色気がもう少しあればさらにヤバかったらしい。そこら辺は完全に癖が滲み出ていて、もっと話していたかった。遅ればせながらやってきた朝井リョウブームに乗って、積んである未読の一冊『どうしても生きていく』を読み進める。
一応仕事も真面目にしているので、年明け開催の企画について調整の連絡がきて軽く話す。ちなみに昨日も別の企画書について仕事をした。地味に、働いておるのだよ、私は。と、いつも犬やジョギングの話しかしていないので少し書いておく。読んでいる方がもしいたら、どうぞセミナーにご参加下さい。
なんて事をしていたら、夕方の予定の時間が近付いてきて本を閉じる。今日は卒業生から食事のお誘いを頂いて、これから焼肉を食しに行くのだ。気分が乗ってくるとマウンティングおじさんが顔を出す危険があるから、そこは厳重に律しながら彼らの話を聞こうと思う。働くって大変だからさ、いや、生きるって大変だからさ、アゲもサゲも全部ひっくるめてガヤガヤいいながら踏ん張って行こうね。と応援するつもりだ。
BGM:iri「ナイトグルーヴ」
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