2021.10.31(日)投じた?

 朝起きて、布団に包まりながら右手だけ出してメガネを手に取る。視界を確保して、そのまま枕の横に置いてある『どうしても生きてる』を読み始める。まだ途中だけれど、絶望感と些細な幸せの混ぜこぜの中で、どうしても我々は生きるのだ。という共感が随所に響く。わたし、朝井リョウ、好きかも。デビュー10年の作者に今更ハマり、まだ見ぬ作品への嬉しさに身悶えをしている。
 
 どうしても生きてる、というたびたび水面に浮かび上がるこの揺れ。短編一つ一つが今日このタイミングで余計に響く。どうせ変わらないという思いと、でも貫くべき信条や淡い期待と、そして結果。書き連ねたけれど、やっぱり全部消した。面と向かって言葉で話すのなら良いけれど、日記という形で対岸に僕の見えを一方的に伝えるのは少し違う気がしたからだ。次は来年7月、それまでどうなっているのやら。

 肌寒さを感じで、今晩は長袖を2枚着込んで走る。思いのほか風はなく、距離を踏むうちに寒さは気にならなくなった。これくらいの気温なら、まだ走れる。頭はいつだってグワングワンで定まらないけど、いまこの身体ならどこまでも走れる気がした。


BGM:iri「会いたいわ」

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