2021.9.24(金)家族って
別に何か用事があるわけでもないのに、ひと月ぶりに知人から連絡が来る。「なんか楽しいことあった?」と聞きたいタイミングだったらしい。楽しいことあったよ。愉しく豊かな時間が、確かにあった。何往復かやりとりをして、緊急事態宣言があけたら焼肉を食べる約束と、可能な限り近いうちに旅行に行きたいという話をする。
二ヶ月ぶりくらいに同期から連絡が来る。「ねぇねぇ、あの時のあの人の親戚って○○って苗字じゃないよね?」って、うん、全然違う。僕も忘れそうなあの人のことをよく覚えてんなと感心する。なんか事件があったらしく、絶対にあの人の親戚だ!と訳の分からない閃きをしたらしい。いや、あの頃から壮大な珍事はあったけど、事件性は皆無だったよ。繋ぎ合わせるピース、足りてる?なんてやりとりの最後には「いつでも採用するよ」と管理者としての暖かいお言葉を頂く。大丈夫、組織の外でも何とかまだやれる。
久々に次男から連絡が来る。確認事項の連絡だけど、いつだって僕に優しい。
二週間振りに遠く離れた友達に連絡をした。相変わらず敬語なのか砕けてるのか確定しないやりとり。趣味も年齢も、きっと細かな価値感も違うのに、確認せずに話を進めても説明なしでカチリと話が合う。最近聞いてるPodcastのセリフを突然会話にぶち込んでも、リベロの様に拾ってもらえる。流石のシンクロ率よ。
四十を超えて、自分と人とが違う事をやっと愉しめるようになってきた。血縁じゃなくても、会う頻度が多くても少なくても、互いへの干渉がそれぞれでも、恋愛感情があってもなくても、これでもかって寄りかかられても、時には反りが合わないことがあっても、僕は構わない。ナヌッ?っていうめんどくささやわちゃくちゃの儀式を通過して、相手の真ん中のところを知って更に愉しくいられる。そういうのを概念外の家族だと思っている。気付くのが少々遅いのかも知れないけれど、ほんと助かる。そして助ける。
BGM:鈴木真海子「Lazy river」
0コメント