スリランカ:世界遺産ゴールの要塞
4日目のホテル『ザ・ブルーウォーターホテル』はとても素敵で、夜には楽しみにしていた結婚式を眺めることできました。みんな幸せそうで、次こそはどさくさに紛れて一緒に踊ってみようかな。前回はそんな4日目の夜の話でした。
朝の写真が残ってないや
異国に来たことを強烈に感じた幸せな夜から一夜明けて、5日目の朝。スリランカに来て4回目の朝も、定番になっている朝の散歩の為に少し早起をする。普段の国内旅行では、眠さに負けて朝食をキャンセルすることも多いのに。海外に旅行に来ているというだけで早起きできちゃう不思議。この日はスリランカに来て初めての連泊だったので、パッキングをしなくて良くとても楽。何よりこのホテルにもう一泊できるってだけで、朝から気分が上向きになる。
昨日の到着はもう夕方だったので、その時とは違う朝の風景を見ながら朝食までブラブラと散歩をする。日本にいても海辺で朝を迎えることなんてないから、海の綺麗さと風を浴びるだけで気持ちがいい。朝の写真をと思ったけれど、どこを探してもこの時の写真が一枚もない。頭の中ではこんなにも鮮明なのに、確認するものがなくて作られた記憶なんじゃないかと不思議な気持ちになる。写真に頼り過ぎた生活になっているのかな。でもまぁ、便利だから、あったらあったでなければないで、それでいいか。
朝食はテラスで食べた。リスがいたり、コーヒーにミルクを入れて甘い黒砂糖みたいなのを噛みながら味わったりした。そういえばスリランカのコーヒーはどこで飲んでも薄い気がした。薄いというか、なんかごちゃごちゃを隠すのに水を入れた感じ。豆の違いなのか、淹れ方の違いなのか、次に行ったら誰かに聞いてみよう。
目指すは世界遺産ゴール旧市街まずは要塞巡り
朝食を食べたら支度をして、ホテルを出発する。この日の予定はスリランカの世界遺産ゴール旧市街の観光だ。スリランカの南に位置する港町ゴールはかつて要塞が築かれ、その城壁の内側にある歴史地区が世界遺産として登録されている。
みんな大好きWikipediaから引用すれば『適用理由について、「ゴールは16世紀から19世紀におけるヨーロッパの建築と南アジアの伝統の相互作用を例証する都市建造物群の顕著な例を提供している。これを形成する諸特質の中でも傑出した価値を持つ都市建造物は、かつてはトリトン稜堡の風車で動いていた揚水機に管理され、海水とともに流されるようになっていた17世紀当時のままの排水機構である」』とのことである。
旧市街は今ではスリランカでも有名な観光地となっているらしく、カフェやレストラン、雑貨屋などが昔の佇まいを残したまま融合されているらしい。楽しみ。だって雑貨屋だよ、楽しいに決まってる。
バスに揺られて小一時間でゴール旧市街に到着し、まずはゴールを囲む旧要塞後をぐるっと回る観光からスタート。
今も動き時を刻んでいる時計台はゴールのシンボルとも言われているらしい。なんだかゲームオブスローンズだったり漫画の世界で見る風景にでタイムスリップした気分に。
ズドーーーン!急に現れる兵隊さん。見守りご苦労さんです。ってなんですのこれ?夜になったら動き出すやつ?ナイトミュージアム?
どこに行っても見かけるこの犬種。どの犬も威嚇したり吠えたりしないけど、狂犬病とかが怖いから近付いたりせずパシャリとだけ。なんて犬種なんだろう。どんな犬なんだろう。知らないことばっかりだ。
要塞の外壁に向かう途中におじさんが座っていて、小脇には小猿がいる。で、その子猿がめちゃくちゃ可愛い。と……思って隣を過ぎようとすると。
ギャン。小猿を観光客目掛けて乗せてくるんですわ。可愛いのよこれが。みんな最初はちょっと伝染病とか大丈夫かしら?とか内心思ってそうな顔だったけど、人懐っこくて肩の上をチョロチョロされるともう最後にはみんな満面の笑顔に。
これ、メチャクチャ可愛いんですわ。めっかわ♡〜一生ギャル宣言〜って心のゆきぽよが歌ってる。……でもこれ不可避なのに戯れてたら、おじさんがお決まりの一言「マニー」「マニー」と小銭をせがんで来るまでがワンセット。今回は良い写真も撮らせてもらったのでチップを渡して置きました(確か誰かが)。普段自分の写真を直視するのが嫌なんだけど、この写真だけはなんとか見ることができて、HPのプロフィール貼り付けけてる。
小猿から離れて少し歩くと、要塞からの景色が開けてくる。城壁の内側の街と、外側の崖や海。所々削れているけれど、敵対する何処かとどこかが、ひしめきあって攻めぎ合ってそれでも残った貴重な場所なんだよね。感慨深い。
ちょっと遠くの方で木陰で隠れていると思ってひしめき合っている男女もまた、感慨深くてパシャリ。さすが要塞、堅固でいてかつ大砲も搭載している。どこの国でも幸せは至る所に散らばっておる。お幸せにね。
外壁から見える広場で学生か何かが行進をしていた。後で調べるとここはクリケットなどを行うスタジアムらしい。開会式の準備か何かだったんだろうか。どこの国で体育の雰囲気は変わらないんだな。あまり好みじゃなかった運動会を思い出す。スポーツは得意じゃないけれど、運動会はスポーツが得意な子ども達の活躍の場所だと思っていたから、休まずに行って偉かったな、自分。
そんなこんなで要塞外壁周りの旅が終了。このあとはゴール旧市街にそのまま突入していくけれど、それはまた来週にします。
写真を見返すと、綺麗に晴れた天気で恵まれていたんだなと思う。次に行く時も、どうか天気にしてください。
BGM:碧海祐人「Atyanta」
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