スリランカ:お茶摘み

 三日目は鉄道に乗りヌワラエリアへ向かいます。揺れに揺れる3時間の高原列車の旅。

 鉄道から見えるスリランカの風景は異国にいることを余計に感じさせてくれます。リアル世界の車窓から、本日はスリランカ。3時間は長かったけれどこれも貴重な体験でした。



ヌワラエリアの昼ごはん


 鉄道を降り駅から出ると色鮮やかな三輪タクシーが並んでいます。東南アジア、南アジアの交通手段“トゥクトゥク”です。赤、青、緑、さらに黄色のトゥクトゥク。外から見るとなんだか内装もそれぞれで、乗ってみたい気分にさせられます。茶畑へは徒歩で移動、明日のゴール市街観光までトゥクトゥクはお預けです。あぁ乗れるの楽しみだなぁ。

 茶摘み前に腹ごしらえ。目が欲張りなので色々とこんもり盛ってしまいます。

 左半分はチキンカレーと野菜のカレー(?)毎食カレーなのにやっぱり盛ってしまうのがスリランカ旅行での不思議の一つです。ただこのお店で特に美味しかったのが、意外にも空芯菜の炒め物でした。カレーうめぇ不思議に毎食食べられるなんて言いながら、ちょっと中華的なお味を求めていたんでしょうかね。周りの皆さんも食べては盛ってを何往復かしていました。そういえば日本に帰ってきてから中華屋さんで空芯菜の炒め物をよく注文するようになった。そして、ここのより美味しいのになかなか出会っていない気がする。


 で、昼食を終えてお茶摘みパラダイスに到着。

 この写真でみえる山全体がお茶畑らしいです。これを摘むってどれくらいの労力なんだろう。摘まなければいけない期間にどれだけの人がどれだけの時間を掛けて行うんだろう。なんてことを考える。茶畑のことなんて考えたことなかったのに、これがきっかけで日本の茶畑も知っておきたい気分になった。まだまだ知らない景色と物事。といっても静岡にいっても茶畑には正直いかないんだろうな。天邪鬼。



 みんなで茶摘み体験

 工場に到着。ここは実際に茶畑を運営しながら見学体験ができる工場で、まずは現地のお姉さんに連れられて工場見学をします。茶摘み→ふるって厳選→発酵みたいな工程をピンクの電話のよっちゃんみたいな声のお姉さんが説明してくれます。あっ写真全然ないので茶畑にいた犬の画像を置いておきます。どこいってもこの犬種。そしてどの犬も穏やかな。

 工場内も途中で飽きて早くお茶摘みたいなーって無駄話とかしちゃって、いい歳になっても学生の社会見学と全然変わんない僕らはいつになったら大人と言えるんでしょうね。一生このまま行く気かぐんぐんする。

 工場見学が終わり、いよいよ茶摘み体験の始まり。背中に積んだお茶を入れる袋の付いたお茶摘みウェアを被り、謎の木の棒を持たされます。添乗員兼通訳さんの説明では、この謎の棒はお茶を取る際にお茶草に当て摘む範囲を決めるために使うらしいです。

 説明通りに木の棒を左側に見えるお茶草に当てて、そこから飛び出たお茶の芽を摘んで行きます。バシッ、ちょい、ちょい、シュッ(後ろの袋に投げ込む)。バシッ、ちょい、ちょい、シュッ(後ろの袋に投げ込む)。単純作業だけど、やっているとなかなか躍起になってきます。バシッ、ちょい、ちょい、シュッ(後ろの袋に投げ込む)。こう見えてちょっとした斜面になっていて、危ないので奥にはいけません。バシッ、ちょい、ちょい、シュッ(後ろの袋に投げ込む)。だんだん慣れてきてみんな無言で摘みに掛かります。バシッ、ちょい、ちょい、シュッ(後ろの袋に投げ込む)。ちょい、ちょい、シュッ、ちょい、ちょい、ちょい、シュッ(後ろの袋に投げ込む)。……慣れてくるとですね、バシッと木の棒で叩くこの作業に意味があるのか疑問に思えてくるんです。叩かなくても、全然摘めるの。叩く意味が全然わかんないの。これ、もしかして添乗員兼通訳さんの通訳があれなのかも知れないと思い始める私たち。で、後半は木の棒はまさに杖みたいにしか使ってなくて、両手で摘みまくりました。ちょいちょいシュツ。

 正確なやり方がわからないまま茶摘みゲーム終了。棒の使い方はもしかしたら工場見学で飽きた話を聞かない大人たちが、適当に説明を聞いていたからかも知れないなぁ。

 お茶摘み体験をやってみてわかったのは、かなりの重労働ってことでした。茶摘みは女の方達の仕事として確立しているらしく、どうか適正な価格で取引され適正な対価が支払われるようにと切実に思いました。フェアトレードの大切さを茶摘みで体験したって話です。


お茶摘みが終わり、併設されているカフェで労働の後のアフタヌーンティーです。


 正直言うと、僕はちょっとお高めのティーよりも一般的なセイロンティーの方が好みでした。きっと日本の香りを後付けされた紅茶に慣れてしまっているのかも知れない。お土産を買うときの参考にしようと思いました。

 こうやってお茶が作られているなんて、日本でもお茶が取れるのに全然知らなかった。こうやって何気ない物事に気付かせてくれる大人の社会見学。ちょっと卑猥な響きだけどとっても楽しい体験でした。



 お茶を摘んだら本日の日程は終了。これからバスで本日のホテルに向かいます。今日のホテルはお茶工場を作り直した素敵なホテル。あーもう思い出したら一度泊まりに行きたくなるホテル!ってのを来週書きますね。


BGM:chelmico「どうやら、私は」

だいだい舎

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