雑記 2021.1.24(日)恥ずかしさと癖(へき)

 おはよう犬。いつの間にか僕の手を自分の一部にして寝ている犬は、最高に愛くるしい。

 今日はまず部屋の片付けをすると決めていた。掃除ではなく、片付け。片付けというか、雑紙の整理と本の整理。


 雑紙は読んだ瞬間に処分しないと、捨てられなくなる。捨てればいいのに、積もれば積もるほど捨てられい。その場で判断して捨てていかないと、束になった時にまた、捨てるか否かの作業が必要になる。心が余計に面倒になって捨てられなくなる。束はいつだってどんな時だって面倒だ。束は手強い。いっそリュック式のシュレッダーを背負って仕事がしたい。いや、都度捨てればいいだけなんだけど。



 仕事に関する専門書もどんどん増える。今でも通用する書籍だから、いつかまた開く時のために取っておこう。と、数年開いていない本が増えていく。捨てられないのに買い足すもんだから、どんどん増える。わかっちゃいるけど、やめられない。でも、今日は決めた。次に必要とする人がいたら、譲ろう。誰かに貰ってもらおう。そう決めたら、不思議と手放す覚悟ができてくる。より分けて、考えて、整理して、連絡をする。貰ってくれる人がいて、ありがたい。整理ができそうだ。


 ケーキを受け取りに行くついでに、花屋と百円均一に行く。文具を買いに行った百均で、不意にマジックハンドに目がいった。あっ、これ、母親が洗濯物を干す時に便利かも知れない。最近、Spotifyババアは肩の痛みを訴え、手を伸ばして動作に苦戦を強いられている。

 数百円だし、失敗してもいいから買おう。迷わずカゴに入れる。百均の儲けはこういう、思い付きと躊躇さのハードルが低いことなんだろうな。サステナブルを圧倒する物欲消費。

 マジックハンド入りのカゴを小脇に抱え、レジを待つ。その間に機微が芽生える。「マジックハンドを買うの、なんか恥ずかしい」。買い物をするときに恥ずかしいと思うなんて、いつぶりだろう。なんか恥ずかしいと気に留めたくらいだから、随分とないんだと思う。買い物はもちろん、一人で回転寿司も、焼肉も、お好み焼きも、ちょっと素敵なイタリアンも制覇してきたのに。それより恥ずかしい。なぜ?

 恥ずかしさを感じる買い物で真っ先に思い浮かぶのは「エロ」だけど、マジックハンドの方が恥ずかしい気がする。レジを待ちながらちょっと考えて、辿り着いたのは、「癖(へき)を感じる商品だから」ではないだろうか。一般化したエロよりも、個人の癖(へき)を感じさせるから、マジックハンドが恥ずかしいんじゃないだろうか。体表の隙間から中を覗かれるような恥ずかしさ。というのが、今日の答え。

 

 うん、でもこれきっと、マジックハンドでの癖(へき)を勝手に僕が考えているだけなんだろうな。


スーンとしたツラでレジを済まし、マジックハンドを袋に入れて店を出る。



BGM:清竜人「半永久的に愛してよ」

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