象、スリランカ、象

今日は金曜日、クリスマスなんてお構いなしにスリランカ旅行の話をします。


先週は初めての朝、スリランカの新郎新婦にうっとりしていたら、カシューナッツを買い漁るナッツ姫達の姿で現実に戻された話でした。

その後バスに戻り、次の目的地『ピンナラワの象の孤児院』に向かいます。

再び外に写るスリランカの風景を眺めながらも、昨日の移動の疲れと心地良いバスの揺れでいつの間にか眠りについていました。



象象象 こんな間近に 象象象


「今日はまず象の孤児院見学をします」と言われイェーイ!みたいなテンションでバスに乗っていましたが、実は全く、全然、こっぽっちも、象の孤児院に興味はありませんでした。

我が家の愛犬ことカワ犬にはこれでもかというくらい愛情を注いでおりますが、それ以外の動物にはまだ興味を持てないでいたんです。だって、獣の匂いがするでしょう。動物園とかも全く興味がありませんでした。


で、到着するとこれです。

あら、ここ、ヒトの場所じゃなくて象の生活スペースですよね。お邪魔します。

え? ここ、大自然?

象の水浴び。

そしてそうこうしていると。

象さんご帰宅です。

こんなに間近で像が見られます。というか、象の生活に観光がシェアしている感じです。


もう象まみれ。

間近で沢山の象をみるこの感覚、日本では味わえないこの風景に嫌でも心が躍ります。

私、象のこと全然わかってなかった。否、象のことわかろうとしていなかった。

ごめんなさい、象。オツベルと象、読め直そうかな。

でもこれがきっと日本にあっても、きっと同じ気持ちにはならないんだと思います。

スリランカのここだから、そしてスリランカバイアスがかかってのこの感覚。

いや〜、チョロいからすぐ価値観アップデートされちゃいます。素晴らしい。


ちなみにここでは象のオヤツを売っている人がおり、直接象にオヤツをあげられます。

象を眺めていると何処からともなくやって来て「ほら、このオヤツを上げてごらんよ」と優しくオヤツを手渡してくれます。ん〜さすが親切丁寧象の国。

※よく見ると1枚目の写真にバナナを持ったオヤツおじさんがいますね。


と、思うのが海外旅行初心者。気をつけて下さい。

ここは海外です。

うっかりオヤツを象に上げたら最後、その後突然「ヘイ、マニー!」と迫ってきます。おじさんが表情を変えてお金を要求してきます。

んーよく聞く海外旅行あるある。こうやって人間は学習して強くなっていくんですね。

一緒に行った方は見事にお金を集られておりました。

こういうのを見かけると海外観光地の逞しさを感じますね。

マニー、マニー。

水浴びを終えた象たちを追いかけていくと、今度は象の住まいへ移動します。

人間の場所に象が住む場所を作ったのではなく、象が住みやすい場所に観光を間借りしたのがここなんですね(象は写っておりませんが)。


ここでは正式にお金を払って象にオヤツを上げるアクティビティが受けられます。

こんな間近に象。

ここに来るまで象に思い入れや忖度は一切なかったけれど、間近で愛くるしくオヤツをせがむ象の姿、想像以上に可愛いです。デカいけど。


このピンナラワ地区にある象の孤児院は、親像が亡くなったりはぐれてしまった象を保護しているしている施設だそうです。

保護した象を養うために観光をうまく利用しながら育成し、育成後には寺院や象使いに引き取られる仕組みを作っているそうです。

孤児院と聞いてすぐ自然に戻れるんだろうか?と疑問が浮かびましたが、やはり一度人の手で育てられた象はなかなか自然には戻れないらしです。けれど自然に帰らなくても、引き取られる寺院では大切に扱われるようで一安心しました。

スリランカでは象は神聖な生き物とされる一方、観光や生活に荷物の運搬や力仕事に駆り出される事もあるようです。頑張ってね、象。野生に戻るのがもしかしたら最善なのかも知れないけれど、どこにいても虐められずに幸せに暮らして欲しいです。


神様のお供として引き取られた後の姿も、見てみたいな。

あれ?象に関心がなかったはずなのに。あれ?目から流れるこの体液は何だろう。


寄付などの積極な事も出来ていませんが、どうか優しく共存していける事を望むばかりです。

スリランカでなら直接何かしらの支援ができたと思うから、今思えば何らかしておけばよかったなぁ。


今日はここまで。

今度はスリランカの色とりどりのバザーに行った話。


BGM:宇多田ヒカルが過去作品から今選んだplaylist「22 by Hikaru Utada」

(これ、二曲目から既にエモ過ぎて膝から崩れ落ちました。私。)

だいだい舎

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