2022.5.31(火)理想と現実と現状と理解
就寝前に樋口直美著『誤作動する脳』を読んだ。若年性のレビー小体型認知症と診断された著者のノンフィクション作品で、昨日読んだ節は嗅覚が失われ「ある日突然、世界は変わった」ことの話。認知症の方の理解を深めるために読んでいるけれど、当事者の一体験がそのまま書き記されていて、ズンとくる。理解が深まるほど、理解しましょうと安易に言ってしまう自分の浅さが浮き彫りになる。息継ぎをしながらじゃないと苦しくなって読み進められないけれど、読み終えたら半歩ぐらいは理解が深まる気がしている。
僕ができることって結局、ただ寄り添うくらいだなぁなんて、思う。ただ病院や施設でそれをしようとしても、ただ寄り添うそのこと自体が難しい。のが現実なんじゃないかな。敵は時間と業務。言っちゃうと現状のシステム。テクノロジーよ、早くただ寄り添うことを仕事にさせておくれ。そんな仕事をし続けたい。
BGM:UA「アイヲ」
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