2021.6.10(木)いつもこんな感じ

 朝、機嫌が良かったのでイヤホンで音楽を聴きながら、割とノリ良くエレベーターを待つ。そして到着したエレベーターのガラスの反射で、後ろに学生がいることに気がついてビクッとする。もしかしたら音楽に合わせてニヤニヤと小躍りしてたかも知れなくてすごく恥ずかしい。恥ずかしさを隠すために「いたなら肩でも叩いて教えてよー」みたいな事を咄嗟に言った気がする。紛らすためにニヤニヤしながらエレベーターに乗って、もしかしたら大きな声で挨拶してくれていたのに、聴こえず僕が無視していたかも知れないと思い始める。更にもしかしたらニヤニヤ小躍りしてたから気持ち悪くて逃げ出そうとしてたかも知れないとも思い始める。いや、気にし過ぎなんだろうけど、大体心の中はいつもこんな感じでこれが平常運転だったりする。忘れるものはしょうがない。

 学生の手にはペットボトルがあって、今日が資源物の回収日だと思い出す。でも戻るのが面倒で今日は諦める。本日も無事に資源物を出し忘れたけれど、これもまた平常運転だから気にしない。大丈夫、まだそんなにペットボトルは溜まってない。
 
 仕事が終わり単四電池を買いにコンビニへ行く。入って直ぐにATMでPayに現金をチャージして、木曜日なのにまだ週刊少年ジャンプがかなり平積みされているのを見て、最近は作品が充実しているからみんな買えばいいのに、なんて事を思う。そういえば炭酸水が切れそうだったので一本買って、レジ前でハーゲンダッツを買おうか迷い、結局やめて炭酸水だけ買って車に戻る。エンジンをかけて駐車場を出る頃にコンビニに寄ったら黄色のゴミ袋を買おうと思っていたのを思い出す。ゴミ袋は無くなると困るので、彼らだいぶ前から買い足すように決め込むんだけど、結局忘れてギリギリまで買えないでいる。大丈夫。確かもう一枚くらいある。

 家について湯船にお湯を張ってゆっくり浸かっていたところで、朝から学生に伝えようと思っていた事があったのを思い出す。病院で働いていた時も、この湯船に使っている時に色々と忘れていた事を思い出していた事を思い出す。そして風呂場の鏡にぶら下げている電動T字シェーバーに目がいって、電池が切れたから単四電池を買おうとして忘れた事に気がつく。大丈夫。電池がなくても剃ることはできる。

 だいたいいつも、こんな感じ。公共料金をコンビニで払おうと思ってカバンに詰めてコンビニに行き、別のものを買って結局払わずに帰ってくる。そしていつかカバンの中からクシャクシャになった支払い書が出てきたりする。カバンの中は割といつも整理されているのに、不思議だなと思う。忘れたら困るから引き落としにしようとするけれど、届けを書くのが面倒でいっこうに書かずにいて、結局書いた書類がいつの間にかカバンの底から発見される。いつもこんな感じが平常運転なので、心はだいたい穏やか。


BGM:odol「身体」



だいだい舎

認知症についての講座、相談、専門職への研修、人材育成、チーム作り支援などをしています。認知症になってもともに豊かに暮らす毎日を目指して活動しています。 お気軽にお問い合わせ下さい。

0コメント

  • 1000 / 1000