2021.5.3(月)どデカい病院

 病院にいる夢を見た。いつの頃からか夢にだけ時折出てくる凄くデカい病院。外来の待合室なんかホテルのホールくらいの広さがあって、いつかはなんかそこでソフトクリームを食べたりした。夢にだけ出てくる観光ホテルもあって、作りがとても良く似ている。同じ建築士が建てたんだろうか。まぁ全部僕の頭の中の話なんだけど、そういう夢の時にはそこにいて動いて考えている僕と外側から「あぁまたこの病院出てきたな」と思ったりしている僕がいる。
 休憩室か喫煙室かそんな感じがする窓際のコの字の空間で、恰幅が良い年上の女性二人と話をしていた(何故か分からないけど年上だと思う)。二人の声はガラガラに枯れていて、散々と捲し立てたあと唐突に「休憩終わり」と立ち去っていく。残された僕はテーブルの上にあるコルクのコースターとタバコの吸い殻を眺めていた。何を話していたか全く覚えていないし、そもそも会話をしていたのかも定かじゃない。でも二人のガラガラに枯れた声を聞いて、そこにいる僕か外側の僕かが「場末の飲み屋のママみたい」と感じていたのを覚えている。もしかしたらそう思ったから二人が立ち去った後にコルクのコースターと吸い殻が残っていたのかも知れない。休憩中にタバコを吸う看護師が懐かしい。
 
 その場に残されていたはずの僕は、いつの間にかガラス張りのホールで外を眺めていた。ちょうどホテルのロビーみたいで外では車が走っている。周りにはいつの間にか学生がたくさんいて、これからバスに乗ってどこかに行くらしい。誰一人見覚えのない顔だけど、何故か学生だということをわかっている。数台の中型バスがガラス越しに横付けされ、「このご時世だから」と4人ずつに分けて順にバスに乗って行く。僕はいつの間にか2階からバスを見下ろしていて、バスの中で学生が前に4人固まって座っている。「あぁ、あれじゃ意味がないよ」とそこにいる僕か外側の僕かがぶつくさ言っていた。夢の中でまでアレが幅を利かせている。


BGM:「花束みたいな恋をした」オリジナルサウンドトラック「サイケデリック・ミッドナイト・スペシャル」

だいだい舎

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