2021.4.30(金)ハンターがおる

 麻雀に興味はあるけれど知らぬ初めの一歩が踏み出せない方々がいて、それならまずはとドンジャラを出して一緒に楽しんでみることにした。一緒に説明書を読み、まずは揃えるところから始めた。隣を覗いたって良いから牌に触れて、揃えて集めて笑って楽しむことをまずは大切にした。母にスマホを買ったの「ちょっとやそっとじゃ壊れないし大ごとにならないから、まずは触って楽しんでみよう。」みたいな感覚を思い出した。ルールも大事だけれどそれは後からでも覚えられるから、麻雀の面白いだろうポイントをできるだけ一緒に味わおうと心掛けた。


 その結果、いや〜皆さん貪欲。結局午前中いっぱいドンをジャラッとし、「ドンジャラって名前は覚えただけで良かった」なんて言いながら昼食を摂る。で、それだけでは飽き足らず午後には空いた卓で麻雀をやろうとギラギラしだす。ゾルディック家が時折見せる目をしていた。

 デイサービスのみんなで一斉に楽しむようなゲームは今後どうなっていくんだろうか。花札や麻雀やトランプはいつまで活きるんだろう。うちの母はiPhoneとiPadを巧みに使い分け、アプリをそこそこ自由にダウンロードし、YouTubeで推しへコメントしお気持ちを表明している。移動場所ではWi-Fi確認にも気を使う。それをみていると、古典的な遊びは衰退していくのでは?なんて考えを若干持っていた。でもひたすらに麻雀に向き合い楽しむ姿は“モンハンの発売日に有給を取ってのめり込む僕ら”と一緒であり、一緒に体験して初めて分かることが沢山あった。あっぶね、分かった気になってたよ。経験も知識もそこそこ増えてるから有識者になってる自分がいたよ。痛い痛い。

 結局新しい何かを取り入れていく事ももちろん必要だけど、それは旧知のものを一新するんじゃなくて。いや、アイテムがどーとかじゃきっとなくて。触れて笑って共有する楽しさがあれば、花札だろうが麻雀だろうがSwitchだろうが、そこにテーブルとイスしか無かろうが、良いんじゃないかなって事なんでしょうねきっと。それをできる場を、雰囲気を、まずはちょっとした調整をやっていければいいんでしょうね。と今のところは思っている。これも変わっていくものだろうけど、いまはそんな事を感じている。全体としてはもちろんもっと組み立てているけれど、一つはそれだなという答えがちょっとある。もっと引き出しを増やしていかないといけないな。連休はいっぱい寝ていっぱい本を読んでいっぱい犬と遊ぼう。



BGM:シャムキャッツ「完熟宣言」

だいだい舎

認知症についての講座、相談、専門職への研修、人材育成、チーム作り支援などをしています。認知症になってもともに豊かに暮らす毎日を目指して活動しています。 お気軽にお問い合わせ下さい。

0コメント

  • 1000 / 1000