雑記 2021.4.7(水)80代のカットマン

 70〜80代の方達と1時間近く卓球をしたんだけど、気力も体力も圧倒されるくらい凄くてついていけなかった。ちょっと玉が浮くとすかさずスマッシュが飛んできたり、カーブに回転をかけてきたり、こっちが先に倒れるかと思うくらいにゼーゼーした。あの技術と活力は何処からくるんだろう?セサミン?ニンニク卵黄?みんなスーパーヒーロー顔負けのパワーだよ。溢れんばかりのPower!!
 年齢で高齢者と分類されてしまう方達だけど、実際はまだまだ現役なんです!なんて思っていたし講義でもよく話している。それでも今の70〜80代(もちろんその上の方も含めて)舐め過ぎていた自分を知る事ができた。いや、笑い事じゃなくて、想像の遥か斜め上いきますから機会があれば触れ合って下さい。

 体力だけじゃなくて、話を聞いていても考えさせられることが沢山あった。「私たちの頃は〇〇だった」と言いながらもそれで話が終わるのではなく、その後に「でも今の方達はそれはそれで大変なんだよ」としっかり“いま”にも目を向けている姿勢。他には「いまの若い方達の生き方は私たちの種まきの結果なの」「だからこれからも種を撒き続けなきゃいけないし、それはあなた達にも続いていく」なんて小説かと思うくらいの素敵な話を聞かせてくれたりもした。

 老害なんて言葉が蔓延っているけれど、一人一人にしっかり向き合うとそんな簡単な言葉でまとめていいわけがないと痛感させられる。そりゃ世代の差や個々人のアップデートの内容は同じではないかも知れないけれど、それぞれの世代ごとのアップデートはきっとあって、しっかり話を聞くとあの世代のアップデートは想像している以上だとハッとさせられた。当たり前だけど一括りにしちゃいけないし、一側面だけでギャーギャー騒がない自分でいたい。

 言葉では簡単に言えるし、尊厳とか尊重とか安易に僕も言うけれど。こういう体験をするとそれでも何処かで軽んじている自分に気が付く。ほんと、叡智というものを軽んじちゃいけないってこういう事なんだ。

 適度な疲労感で夜を迎えて。急遽楽しいお誘いにも誘われて。知らない教養を持つ人の話を聞いて嬉しくなって、もっと沢山話したいと思う一日だった。マンダロリアン、早く見よう。


BGM:SunaoSystem「Offline」

 

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