スリランカ:マニーと宝石

 スリランカ三日目は紅茶工場を改装したホテル『ヘリタンスティーファクトリー』に泊まりました。外観も内装もブロック遊びを思い出してウキウキするようなそんな素敵なホテルの思い出。

 楽しい事ばかりで昂っており、夜眠れるか心配していました。けれど移動やアクティビティの疲労でベッドに潜るとあっという間に眠りに付き、三日目のスリランカとさようなら。そして、ぐっすり眠ったおかげで苦手な朝もスッキリと目覚め、四日目が始まりです。

 この日も朝食前にプラプラと散歩をしました。細道をバスでクネクネ登ってきたこの場所は、周りが全て木々(元茶畑?)に囲まれており、今までの朝の風景とはまた違いました。周りで一番高い位置にあるホテル。だからこその光の当たりかたはキラキラしていて、風も香りもいつもより爽やかに感じます。やっぱりまた泊まりたいホテルだなぁと書いている今でも思います。ここで朝からゆっくり無駄話をしてみたい。


 この日の朝食も美味しいカレーを食べました(写真はないけれど)。そうそう、この日は朝からスリランカの平常衣であるサロンを履きました。スリランカの伝統的な服を着てスリランカ練り歩くのを想像しただけで、気分は爆上がり。海外の方が日本に来て着物などを楽しみ気持ちがわかった気がします。

 レストランのホテルマンが素敵にサロンを履きこなしていたので一枚パシャリ。ジャケットに合わせるのもカッコいいなぁ。今年の夏はもっと履いてみようかな。

 スリランカで写真撮影をお願いすると、皆さん本当に快く承諾してくれます。しかも素敵な笑顔を作ってくれて、この積み重ねでスリランカの人たちの人柄の良さを実感していきました。そしてホテルマンの方々、すれ違うたびに僕のサロンも褒めてくれるんです。ホスピタリティサイコ〜。

 朝食を終えて、名残惜しくもヘリスタンティーファクトリーを離れ次の目的地に向かいます。今日の目的地は高原の茶畑から一転、海の見える南西海岸です。再びクネクネとした山道をバスで下り、今日の旅の開始です。


 山道を下り終え、田舎道を走り続けます。バスの中では何をしたんだっけ、カラオケをしたり、改めて自己紹介をしたり、なんかそんなことをした気がするけれど、時系列がバラバラで全然覚えていないや。初めましてのツアーメンツだったのに、本当に楽しかったなぁって記憶だけは残っています。



途中で見かけた子どもの笑顔

 

 途中トイレタイムで寄った会館の向かいに、学校がありました。小学校かな?中学校かな?そもそも日本のシステムと違うだろうから、いくつくらいなのかな?とにかく元気な子どもたちが休み時間なのか外出わちゃわちゃしていました。元気だな〜と思って眺めていたら、子ども達も見慣れる日本人に興味を示したらしく、フェンス越しに寄ってきます。

 「どこから来たの?」「旅行?」みたいな質問をいくつか繰り返しながら、写真を撮らせてもらったら、ここでも快く撮らせてくれました。みんないい顔。

 ちょっとやんちゃターバンを巻いたこの子はノリノリで話し掛けてきます。ちょっと話をしていたら、いつの間にか事あるごとに「マニー!」「マニー!」と笑顔で小遣いをせびって来ました。面白くて笑っちゃたけど、日本人ってそう見えてるのかな。これはこれですごく楽しかった思い出です。現地の生き生きとした子どもたちを見れたのは思わぬ収穫。彼彼女にもいろんなエモいことが巻き起こってるんだろうな〜。



露天堀り〜

 

 子どもたちとも別れを告げて(というほど出会ってないけど)、次の目的地である宝石の露天掘りに到着。スリランカはダイヤモンド以外大抵取れるいわれるくらい宝石が取れる国らしく、実際に原石を取っているところを見学します。

 ざるでジャバジャバやってそこから僅かな原石を見つける作業。こうやって僅かずつの砂金を見つけれるのをテレビで見たことがあるけれど、同じように一粒見つけるのにも大変な作業。

 宝石を掘るための井戸も見せてもらえました。こわっ。昔聞いた炭鉱の話がバーッと浮かび上がって来ました。危険なガスとかがあって、見えないからすごく危険で、鳥を連れていって察知させるやつとか。まぁおじさんたちは誰も肩に鳥なんて乗せてなかったですけど、きっと危険な作業。

 1日でどれくらいの原石が採れるのかはわからないけれど(説明された気もする)、一攫千金を狙ってたりするんですかね。ロマンを追っての露天掘り。勝手に設定をつけるとおじさんたちを勝手に応援したくなりました。


 出来上がった宝石を見る機会はあるけれど、原石が採れるにはこういう地道な作業があるんだなと実感しました。きっとそれは宝石だけじゃなく、身の回りの色々なとことでもあることなんだけど、普段は忘れてしまってありがたみを忘れてしまっていたなぁって。お茶摘みもそうだけど、元のもとで働いている人たちが一方的に搾取されないように、子どもたちがニコニコ笑って過ごせるように、きちんと考えて行動していこう。なんてことを思ったそんな時間でした。


BGM:Salyu「Taxi」

だいだい舎

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