ほらアンソニー、あれがキャンディアンダンスだよ
昨日エヌエッチケーの『世界はほしいモノにあふれている』でスリランカが紹介されていたそうです。みなさんはご覧になりましたか?僕はあいにくテレビなしの生活場だったので、オンデマンド放送待ちです。なんだか最近スリランカへの恋焦がれが再燃しています。ちょうどもうすぐ一年。スリランカを思い出すお菓子を作ってもらったり、一緒に行った方がまた行きましょうとpostしていたり、テレビでちょうど放送したり、絶対また行きたい欲が沸々です。よければ一緒に行きましょう。
先週は聖地キャンディの仏歯寺について書きました。改めて、次のスリランカのために仏教について勉強しようと思いました。きっとまた違う角度からスリランカを見れるはず。
仏歯寺の厳かさと軽い眠気を抱えながら、お次はキャンディアンダンス鑑賞です。事前情報なしで臨んだ僕は、フラダンスやベリーダンスを想像していました。褐色の健康的な方達が腰をクックッってしながら迫ってくるヤツです。しかも、昨夜結婚式でマカレナを聞いていたので、マカレナやランバダのイメージにも引っ張られていました。とにかくワイワイなるのかなぁなんてね。
仏歯寺からダンス会場まではバスで数分、その後徒歩でちょっとした坂道を登ります。バスの中では気付きませんでしたが、坂を登ったあたりで無性に喉が乾きます。今考えれば仏歯寺もかなり暑くしかも歩きっぱなしで、脱水に近かった気もします。飲み物はバスに置いて来てしまっていたので、そこそこ危険だったかも知れません。
そんな眠気なのか脱水なのか、もしくは海外でのお登りさん気分でフワフワしているのか分からないまま、いつの間にかダンス会場『キャンディ芸術協会』に到着しました。本当に道中のことあんまり覚えてないや。
歴史的な建物は、映画で見る教会のイメージに近かったです。木造の伝統的な雰囲気の建物で、前にステージがあります。あぁ、ここで情熱的なやつが始まるんですね。もしかして会場からステージに上げられるのとかもやっちゃうのかな。なんて勝手に想像が膨らみます。
入り口ではもぎりのおじいちゃんが一生懸命チケットを捌いていました。もぎりのおじいちゃんは小柄でニコニコしていて、ここにもスリランカの人の素朴な素敵さを勝手に感じてしまいました。頑張ってるな〜と思いながら、軽く笑顔で会釈をすると、おじいちゃんも満面の笑みで返してくれました。長年ここでチケット捌いてるのかなぁ、素敵だなぁ。
席は割と埋まり始めていて、ほとんどは観光客でした。しかも色々なお国の人が集まっている印象を受けます。観光イベントしても有名なダンスなんだと、気持ちが更に昂りました。楽しみ、楽しみ。
で、昂る心と向き合いながら、座席で静かに待っていました。が……座席についてから始まるまでが、なげーのよ。全然始まる様子がねーのよ。こっちは喉カラカラなのに。
待てども待てども始まらなそうで、昂りよりも喉の渇きが先に限界です。さらに疲れで眠気もいらっしゃいます。どうも、仏歯寺のレリーフ前以来ですね。これは不味い、どっか違う世界に行ってしまいそう。
そんな様子を知ってか知らずか、入り口を見るといつの間にかモギリのおじいちゃんがドリンクを売り始めているじゃありませんか。ナイスもぎりのおじいちゃん!観光客のことをわかってらっしゃる。喉の渇きが限界な僕は、迷わず立ち上がり、英語もできないのにそんなことお構いなしで飲み物を買いに行っていました。この水が冷たくってウメーのよ。さすがスパイスの国スリランカ、口渇という最高のスパイスで水を仕立ててくれました。もぎりのおじいちゃん、ありがとう。
水分を取ったらもうこっちのものです。もう元気いっぱい。気分はランバダ待ちです。まだかな〜、ランバダまだかな〜。
って思っていたら、シャン、シャンと、奥から白いズボンに上半身裸の男性が出て来ました。タンバリンみたいなのをシャカシャカシャンシャンしながら、踊り始める男性。戦士を表現したダンスらしく、勇壮な雰囲気も……そう言われたら…感じる気もしないでもありません。褐色の肌に勇敢そうな顔立ちで、だいぶ目尻にシワが深まり、少し腹回りに脂が乗り始めた戦士。勇壮な感じが……するかな。うん、よくみたら、戦士の……お父さんかな?そんな感じでダンスが始まりました。
その後は女の人が、なんか……こう…横並びで優雅にパラパラを踊ってみたり。なんか悪魔の仮面をつけたダンサーの、合間あいまで滑稽さを入れてくる悪魔祓いの踊りがあったり。あっ、途中で屈強な戦士がドヤ顔でバク転を繰り出すダンスは豪快でした。その後に雑技団みたいに頭につけた長い三つ編みを遠心力でくるくるするダンスもありました。あと、途中で純烈が出てきてもあんまり違和感なさそうでした。
伝わりますかねぇ。なんていうか、徳が低い僕には、温泉宿のエンタメショーに見えてしょうがなかったです。ファンタスティックス!!旅には緩急が必要ですね。
そんな僕を置いてけぼりにしながら、いつの間にか会場は熱気でムンムンです。全てのダンサーがステージに揃い、スタンディングオベーション。そしてこの時、事件がおきました。入口の方から関係者に連れられてステージに近付く人影が!なに??オーナー登場?と思っていたら驚きの人物が!!
もぎりのおじいちゃんがステージ真前中央でダンサーに囲まれているじゃありませんか。
おじいちゃん…まさか偉い人だったの!!なにこれ?最終面接で困ったおじいちゃんを助けて遅刻したら、面接会場におじいちゃんが現れて実は会長だったやつじゃん!!ポニーの丘でバグパイプを吹いて出てきたアルバートさんが、実はエルロイ大おじさまだったやつじゃん!!
って、誰にも伝わらず申し訳ありません。キャンディキャンディ大好きな僕にとってはここで全てが合致しました。キャンディという伏線から回収される展開。興奮が最高潮で脳汁ドバドバになったんです。うん、ダンスよりもぎりのおじいちゃんの総取り。
そんなキャンディアンダンス。スリランカに行ったらその日の最終イベントの一つ前くらいに盛り込んでみるといいかも知れません。最終ではなく、その一個前くらいね。
ということで、今日はここで終わり。
一日を書くにも一月単位になりそうですね。一年掛けてまとめながら、気付いたら次のスリランカ旅行の実況になってたらいいなぁ。なんて思いながら書いていました。
自分だけが満足しているだけな気がしますが、よければこの後もお付き合い下さい。
BGM:TENDRE「LONELY」
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