再校、サイコー、スリランカ
※こちらは以前に別のところで書いた記事を再校閲して載せています。
2020年も残すところ約3週間、今年は特に記憶に残るような一年だったと思います。
aiko全曲ストリーミング解禁で『ストロー』をノリノリで口ずさんだり、
ジョン・ウィック:パラベラムの配信で愛犬を引いてジョン・ウィックに成り切ったり、
ここ数年稀に見るサイコーの少年漫画『アンデッドアンラック』の連載が始ったり、
あとは、えぇと、何ですか? 愛の不時着ですか? NiziUの話でもすれば良いですか?
まぁ、そんなこんなな一年でしたが、皆さんは何の呼吸で何柱を謳っていましたか?
私の2020年、上でも並べましたがなんだかんだ楽しいことが沢山ありました。
そんな中で1番に思い浮かぶのは、長らく勤めていた職場を離れ長期休暇(いや、無職ですね)なのを良いことに、年明け早々1週間ほどスリランカに行ってきたことです。
元々スリランカ旅行は2019年から話があったのですが、雇われ中は簡単に1週間休むことができない環境だったので諦めていました。
が、長期休暇(という無職)になっていの一番にスリランカに今年は行くんだ!と決めました。無職の自由もありチョット浮ついた気持ちだったのを覚えています。
そんなスリランカ旅行の話を、少しずつここで話して行きたいと思っています。
インドの南に位置する島国スリランカ。
紅茶やスパイスが有名な事は知っていましたが、地理歴史全般が苦手な私はそれ以上の知識は持ち合わせていませんでした。
風土は?文化は?公用語は?気候は?食べ物は?なんなら治安や物価などは?旅行を楽しむために事前に知っておいた方が良い知識はひとっつも存じ上げておりませんでした。
ただそこはそこそこ勤勉な私、「旅行日までに調べるという楽しみもあるし、その方が段々興味も深まって行くはず!」「その土地の歴史や風土、慣習なんかを知っていれば機微に触れた旅行になるはず!」と計画を立てて意気込んでおりました。
が、まぁ……あれですよね。人間は怠惰な側面を少なからず持っています。ほら、私だって人間ですから気付いたらあれですよ、残り数日。なんならパッキングだけで精一杯。
結局ほとんど下調べもせず、海外旅行だからこれは必要だろうというアイテムを調べ、荷造りしたらもう前日。結局殆ど知識のないままスリランカ旅行に臨ことになりました。
スリランカ旅行の話をすると「スリランカはどこを経由して行くの?」とよく聞かれます。
スリランカへは『スリランカ航空』で途中経由なく行くことが出来ます(出来ました)。
成田発スリランカ主要都市コロンボへ約10時間の空の旅……、いやー正直長かったです。
機内では日本未公開の映画あったり、事前にNetflixやYouTubeから動画をダウンロードして準備万端で行きましたが、正直お尻が幾つに割れても足りないくらい割れました。
なので皆さん!巷ではアイマスクがどうとか、ネックピローがどうとか、終いにはほれスリッパがどうとかいうとりますが、必要なのはクッションです!薄地でありながら尾骨をしっかり優しくフォローしてくれるクッションこそが正義です。
って、まぁそんなことを考えながら長い旅が始りました。何事も経験ですね。経験といえば、10時間の尻割飛行機で考えさせられたことがあります。
それはサービスについてです。よく日本のサービスは素晴らしい!とか耳にするじゃありませんか、アレの意味がやっとわかりました。
例えば機内食での場面。
機内食は場面からすでに旅行の醍醐味は始まっています。やれまだ日本が名残惜しいからフィシュにするだの、やれこれから続くカレー生活の序章で今からチキンカレーにするだの、なんならアーユルヴェーダの準備はここから始まっているからヴィーガンにするだの、もうこの時点からワクワクです。
私も例に漏れずワクワクしながらメニューを決めて、次は英語で何て言えば良いのかなんて考えておりました。
でね、徐々にワゴンを押したCAさんが私に近付き、そして下調べしていた通りCAさんが私にこう囁くんですよ、「Would you like chicken or fish ?」って。
ありがとう、君が言ってくれた通りだったよNEW HORIZON。英語の能力が中学生で止まっている私は教科書に感謝を込めながら、しっかりと答えました。
「Chicken, please.」ってね。
英会話って以外に簡単!すんなり言えた私には、CAさんの「OK!」の掛け声に合わせて、チキンカレーが運ばれる未来が見えました。
もう0.5秒後の未来にかぶり気味で手を伸ばしたその瞬間、未来って簡単に裏切ってくるんですね。手を伸ばしかける私にCAさんは「chicken.No.」「Fish only 」って言ってくるじゃありませんか。何ならちょっと厳しめに。
もう混乱です。だって、あーた、私の耳にははっきり聞き取れましたよ。「チキンと魚どっちにするか」って。
正直ここの詳細な記憶は棍棒で脳天を抉られたような衝撃で、未だに痺れていてハッキリ覚えていません。
ただ、冷静に考えると私のところにくる前にチキンカレーが無くなったんでしょうね。
いやーこれが海外なんですね。噂には聞いていましたがおみそれいたしました。
チキンがないもん、出せないですよね。
それでも私を思って選択権を与える素振りをしてくれた優しさ。
もう降参です。正直この出来事にマイナスの感情は全く抱きませんでした。
海外はこんな感じだよ、と聞いていたのも大きいですが、本来サービスってこんな感じで良いんだと思ったからです。
日本のサービスの充実さは素敵ですし、私もホスピタリティの高い仕事や日常を提供したいと思っています。でも、こんな感じでいいんですよ、きっと。
笑ってfish食べてればまぁいいかなって……、うーん、うまく言語化出来ないですけど、提供する姿勢というより、これを許容できる自分の話になるのでしょうか。
笑って受け止められる自分でいたいなって思いました。伝わりますか?
とっても抽象的な曖昧な表現になってしまいますが、どうぞ各自で拾っていただけるとありがたいです。
過剰なサービス乞食、そろそろ見直す時期なのかも知れないですね。
高いホスピタリティには対価と感謝を。
※写真は私に届けられた「鮭と海老の照り焼き丼」です。
そんな感じで、飛行機で10時間を楽しく過ごした私。
続きのスリランカ話は少しずつ書いていこうと思います。
とにかく楽しかったです、そして今でも自分に残るものがあります。スリランカ。
BGM:大森靖子(と橋本愛)「堕教師」
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